
インプラントの相談
NCIはアメリカ国立公衆衛生院(NIH)の一部門で、NIHは病気の原因の探究、治療や予防の研究などを自らも行ないながら、他の研究を援助しているアメリカの連邦機関である。
事実、きわめて多数の、民間のいわゆる独立した研究者たちが、NIHの研究補助金を受けて研究を続けている。
また、ガン、心臓病、肺や血管の病気、老化、精神衛生といったそれぞれの独自の研究機関もNIHに属している。
こういう研究機関のうちNCIは最大の機関で、1937年に国の法律によって設置され、ガンの治療と研究のため、連邦政府の公式機関として運営されてきている。
その研究の多くがNCIのなかの腫瘍細胞生物学研究所でなされていて、ここの所長がR・G博士である。
私はG博士と、約30人の博士の仲間に会った。
彼らは、大きな前進が約束されている、と考えられている研究の仲間というわけだ。
これらのプロ中のプロたちが私の話を聞いた。
なかには私の話に批判的な者もいたが、G博士がそれを制して話を聞かせ、私の話が終わると拍手喝采となった。
通常医学のグループが拍手喝采したのである。
このNCIのグループは、鮫の軟骨を使ってK肉腫面を治療する研究を私といっしょに研究し、研究成果も分かち合おうと約束した。
しかし、それから3カ月もたたないうちに彼らは約束を反故にした。
彼らが考えを変えたことを、私は電話でNCIの事務職員から伝えられただけだった。
G博士らが豹変する前に、私の特許に関して電話をしてきた『N』の記者は、NCIも鮫の軟骨の研究を始めるという私の話に興味を持ったようだった。
それで、私は電話を切ったあとでG博士に電話し、『N』の記者から何か問い合わせがそちらにあるかも知れないと伝えた。
しかしこのことについてもその後、私は何も聞いていない。
NCIは、「鮫の軟骨の研究は、私たちはやらない。
NIHは確かに一般的にいって病気を治すことを研究しているとはいえ、私たちはガンの治癒にはかかわっていない。
かかわっているのはガンのメカニズムのことだけだ」と、私に説明した。
それだけでなくNCIの人間は、NCIが鮫の軟骨に関心を持っているようにみられること自体が、私の個人的利益に奉仕することになると感じたのだ。
「しかし、鮫の軟骨が効果があるとなったらどうするつもりです?」と私は反論した。
「もし鮫の軟骨が腫瘍の増殖を本当に止めることができても、それでも考える気はないのですか?」ともいった。
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